世の中は大変な時だ。やはり読む本もどうも、人情もの、特に時代小説がやっぱりいい。
しかし武士道だの、仇討ちだのではなく江戸町民のくらしの中にほのぼのとした人間同志、泣いたり笑ったりしながら一生懸命に生きる長屋の人達の暮らしぶりが描かれている作品がいい。
宇江佐真理の「深川にゃんにゃん横丁」。
この作品の登場人物達は若者ではなく40、50を過ぎた、まあ当時では年寄りと言っていい、世の中の酸いも甘いもかぎ分けた人達の物語だ。
この長屋のある横丁には野良猫がいっぱいいるのだ。それでこの横丁を誰とは無しに「にゃんにゃん横丁」呼ばれるようになったのである。
そんな猫たちと日々の暮らしの中に些細な事件が起こり、それを年寄りたちが皆で解決して行く。
そこには本当の人情がある。
こんな時だからこそ人の人情に、なんか余計心に響く。
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