運動靴と赤い金魚

久々にいい映画を観た。 「運動靴と赤い金魚」というイランの映画だ。 イスラム教の政教一致の国で表現も制限されているなかでこれだけの作品が出来たのが素晴らしい。 貧しい庶民の生活を描いた作品。主人公は幼い兄妹。 ある日、兄は妹のたった一つの靴を修理しに行った帰り、八百屋で買い物いている間に靴を無くしてしまう。 妹は学校にも行けないと泣く。そこで兄は自分の靴を共有することを約束する。妹は午前学校に行き、午後は兄が学校に行くのだが妹から靴をもらい、毎日走って通学する。 そんな中でマラソン大会に参加する。3位の商品はスニーカーだ。一生懸命走り一時はトップになったがうまく3位を維持するが、後ろからまた数人が追い上げてくる。最後は皆団子状態でゴールする。兄は無我夢中で走った結果なんと一位になった。でも回りの歓声とは裏腹に心は悲しくなり涙を流す。妹のための靴を手に入れられなかったからだ。 純粋な子供の心を描いた作品だ。胸がキュンとなる。