このところ、彼女の時代小説を続けて読んでいる。
サブタイトル江戸時代の「おくりびと」と書いてある通り、ほのぼのした感動の作品。
あだ討ちの為、父と共に旅をするが、目的を遂げられず行き倒れをして、父が亡くなり、残された少女は、たまたま、世話になった寺で過ごすこととなる。
そこは亡くなった人を洗い清めて、お棺に納めて、死者に旅立ちをさせることを仕事にしているのである。
やがて少女はその仕事の手伝いをするようになり、キメ細やかな仕事が、遺族に認められ、
そのうわさがうわさを呼び「三昧聖」と呼ばれるまでになる。
最初は「屍洗い」と蔑まされていたが、それでも一生懸命に心を込めて尽くす姿は感動する。彼女がそのキメ細やかな処置は死者がまるで微笑んで眠っているかの様だ。
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