人生に希望をなくした男が、森で一匹のゴールデンレトリバー(犬)に出会う。
ところがこの犬は普通の犬ではなかった。
政府の秘密機関で研究されていた実験動物であったのだ。そこから逃げ出してきたのだ。
その実験とは・・・?
犬に人間並みに知能を授ける事だったのである。その実験で奇跡的一匹だけが成功した。毎日の厳しい訓練によって人間と意思を通じ合えるようになるが、自分の意思で自由を得るために檻から抜け出すのである。
だがそのときアウトサイダーというもう一つの実験で創られた生物兵器がその犬を追って研究所を抜け出した。
男と犬はそこから逃れる旅に出かけ、ある街に落ち着く。その街でやはり数奇な人生を送っている女性に出会う。その犬は彼女と男を結びつける事になり、やがて二人は結婚してしあわせに暮らし、その犬の能力を知り、犬が研究機関から逃げ出したのだと伝え、そこから追っ手が来ることを告げる。その上アウトサイダーと言うものの存在も告げるのである。
二人は自分たちの名前を変えて犬と一緒に新天地で暮らし始める。
そこからどうなっていくかは読んでからのお楽しみ!
この作家はいまやあのスチーブン・キングと肩をならべるベストセラー作家だ。
今回は犬の描写が面白い。時にはただの犬、また時には人間並みの知能を発揮する。とても愛すべき存在になっている。それにこの犬によって人間的生活を取り戻すことになった男と女がいきなり波乱な人生を送る事になる面白さは最高だ。
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