犯人を捕まえるために父親の本を出そうとする目的はなくなったが、取材した中に、姉妹の両親の意外な過去の秘密がでてきた。それにもうひとつ姉妹関係に、あるトラブルが生じている事もわかり、男は困惑するが・・・・。
事件は解決するが、ハッピーエンドにはならないといった現実感が心に残る。
ただ男(主人公)にも妻と愛娘がいる。今回の事で家族の大切さを実感するところで話は終わる。
人生のなかで心に残る事はいい事ばかりではない、傷もあるんだよね。それをあらためて目の前に出されると嫌だし、とても複雑な気持ちになる。
次に読み始めようと思っているのが広瀬正の「チィス」。以前同じ作者の「マイナス・ゼロ」を読んでおもしろかったのでこれを選んでみた。
「マイナス・ゼロ」はタイムマシンで昭和初期の東京の街と人間模様を描いた作品。タイムマシンが去ってしまい、そこで新たな人生を歩み始める主人公の物語。
「チィス」なんか変な題名だし、そこからは想像ができない。さて、どんな物語になるのか?楽しみ!
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