宮下タケルのハンサムクッキング

男性モデルが作る美しくなるレシピの料理スライドショー

簡単でおいしい、腸の中から健康に美しくなっていくレシピです。山中湖のペンションでも喜ばれている料理ばかり。作るのも食べるのも楽しくて、その後の体の調子もすごくいいよ!

宮下タケル

Slide Show / Takeru Miyashita

2011年9月15日木曜日

高田 郁「心星ひとつ」


高田 郁「心星ひとつ」みおつくし料理帳
今回で第6作目
洪水で孤児になり、大きな料理店の女将に拾われた主人公の澪。
まれな舌を持っていることが分かり料理を学ぶようになる。
ところが店がつぶれ、その女将と江戸に逃げるように出てくる。そこでであったのが町の小料理屋つる屋の店主、種市。それが運命の出会い、女将とともに働き腕を振るうのである。そして江戸の料理番付に乗るほどになる。
人が喜ぶ料理を一心不乱で作る澪の姿は本当にいじらしい。そんな幸せを心から感じている毎日。
人の幸せを思うばかり、自分の思いは後回しになっていたが、今回やっと自分の幸せがめぐってくることになる。
密かに思いをよせている相手と結ばれることとなるが、澪はどこか心の奥にくすぶる何かが気にかかる。
町医者の源斉が言った言葉が澪のくすぶる心を晴れやかにした。空には心星(しんぼし)があってそこを中心に空は回っている。自分の本当の心は何かといつも、心星を見て思う。
澪は自分の本当の幸せとは?

がんばらんば隊で被災地に行かせて貰っていて感じたことがある。
家、土地、親、子をいっぺんに失ってしまって、想い出は心の中だけのものになってしまった。
幸せの本質は物質的なものでなく、それは家族がいて、友達がいて、ご飯が食べられ、学校に行けることである。普段は当たり前な事がほんとに大切な事で幸せな事なんだ。


澪も一生懸命料理を作って、それをおいしそうに食べる人の姿をみて、明日もがんばって料理を作って、人に喜んでもらいたい。それが澪の本心だと気づく。心星がそう教えてくれたのだ。
人には幸せの基準が違う。自分の幸せはどこにあるのか心星に尋ねてみよう。

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