宮下タケルのハンサムクッキング

男性モデルが作る美しくなるレシピの料理スライドショー

簡単でおいしい、腸の中から健康に美しくなっていくレシピです。山中湖のペンションでも喜ばれている料理ばかり。作るのも食べるのも楽しくて、その後の体の調子もすごくいいよ!

宮下タケル

Slide Show / Takeru Miyashita

2010年10月19日火曜日

銀二貫

高田 郁「銀二貫」
時代小説で強い精神を持った武士の世界を描いた作品も確かにいい。
しかし、高田作品は町民の世界を素晴らしいタッチで描いてくれている。
今の時代、忘れ去られた人情をここまで描いてくれた事に感謝する。
次から次にやってくる試練に立ち向かう強い心、それを支える人たち、いつも夢中でよんでしまう。

この作品は江戸時代の大阪で寒天を商う店の物語。
そこの主があるあだ討ちの現場に出くわす。あだ討ちの相手は幼い息子を連れた侍。そして剣がその侍を捉えた。そのときその息子が親を背に立ちはだかる。絶対絶命!
それを見ていた寒天商の主がそのあだ討ちを銀二貫で買うのである。
その金は、何年もかけて貯めたもので、その土地の天神様に寄進するものであった。
侍は深手を負って死んでしまう。残された息子を丁稚として育てる。
その男の子は侍から町人になり、厳しい仕事も一生懸命につとめていくのである。
そんな中大火事が起こりお得意先が焼かれ、やっとまた何年もかかって貯めた金を使うはめになる。また一から始めることになる。そんな繰り返しで数十年経っていく。そしてその丁稚もいろんな試練をくぐり抜けて商人として立派に育っていく。
実に傑作だ。
高田作品のこれからを期待したい!

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