「主人公は僕だった」
国税局に勤める男(主人公)は毎日決まった生活を送っていた。朝目覚める時間から歯磨きの回数、バス停までの歩数、何から何まで、決まった数(かず)のなかできっちりと生活していた。しかしある朝いつもと同じように鏡に向って歯磨きをしているとどこからか声がする。まるで、ストーリーの語り部のような声がするのである。そして主人公は彼自身なのだ。
その声の正体は人気女性作家の声だったのだ。その物語の主人公が彼だったのである。彼女がタイプライターに打ち込むと声が聞こえるのである。
そのことによって決まりきった生活が乱れていき、セラピーを受けたりするがいっこうにおさまらない。そんな時、調査のため税金未納者のお菓子店の女店主に会いに行くが、当然相手にもされないが、やがてお互い惹かれあって恋に落ちる。これも筋書き通りではあるのだ。
やがて彼はその声の持ち主が誰かを突き止めて、彼女(作家)に会いに行くが、彼女の作品は主人公が皆死ぬ結末であるのを知る。彼はその作品を読ませてもらい、素晴らしい作品である事を感じ、その物語の結末はまだ書かれていなかったが、繋がりとして主人公の死は必然であると理解する。彼は死を覚悟するのであるが・・・・。
とまあ、こんな筋書きであるが。ここでおもしろいのが主人公の身に着けている腕時計だ。この時計無しには彼は行動できない、と言うより時計によって動かされているといってもいい。そんな中声が聞こえることによって行動が乱され、逆に人間らしい生き方ができるようになってゆく。
実際、我々も知らず知らずに現代社会の中で生きているとやっぱり時間におわれる生活を余儀なくされているものね。
たまにはのんびり何もしない時間も必要かもね。
宮下タケルのハンサムクッキング
男性モデルが作る美しくなるレシピの料理スライドショー
簡単でおいしい、腸の中から健康に美しくなっていくレシピです。山中湖のペンションでも喜ばれている料理ばかり。作るのも食べるのも楽しくて、その後の体の調子もすごくいいよ!
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